うつ病で障害厚生年金3級を取得、年間約62万円の受給が決定したケース
相談者
性別:男性
年齢層:20代
職業:建築業(現場監督・現場管理・車両運転)
傷病名:うつ病
決定した年金の種類と等級:障害厚生年金3級
年間受給額:623,800円
就労状況:無職(受給決定時も無職)
相談時の状況
相談者様は建築業界で現場監督や現場管理業務に従事されていました。朝7時頃から夜11時頃までの長時間労働が常態化しており、休日もほとんどない過酷な勤務環境の中で働き続けていました。また、上司からの叱責や暴言による精神的負担も大きく、強いストレスを抱えながら就労を継続されていました。
令和6年6月頃より、不安感や抑うつ気分、意欲低下、集中力低下、記憶力低下、吐き気、不眠、フラッシュバックなどの症状が強くなり、心療内科を受診。うつ病と診断され、通院と服薬治療を開始しました。
しかし、治療を継続しても症状は改善せず、強い倦怠感や吐き気、不安感を抱えながら無理をして働き続ける状態が続いていました。業務理解や判断力も低下し、仕事に大きな支障が生じていましたが、職場から十分な配慮を受けることはできませんでした。
その後、症状悪化により休職し、最終的には退職となりました。再就職も試みましたが、強い不安感や思考混乱により短期間で退職せざるを得ない状況でした。
日常生活においても、食事を取れない日がある、入浴や洗濯が十分にできない、対人関係を避ける、強い不安やフラッシュバックで動けなくなるなど、生活全般に大きな支障が生じていました。希死念慮もみられ、精神的に非常に不安定な状態でした。
相談から請求までのサポート
本件では、長時間労働や職場環境による精神的負荷が、日常生活や就労能力にどのような影響を与えていたかを丁寧に整理することが重要でした。
病歴・就労状況等申立書では、建築業界特有の過酷な勤務実態や、上司からの叱責によるフラッシュバック、不安感や吐き気を抱えながら限界まで無理をして働いていた状況を具体的に記載しました。また、集中力や思考力の低下によって業務遂行が困難となっていた経過についても詳細に整理しました。
さらに、現在の日常生活状況について、食事摂取、清潔保持、金銭管理、対人関係、危機対応など多方面からヒアリングを行い、実際の生活上の困難が審査機関へ正確に伝わるようサポートしました。
特に、強い不安感やフラッシュバックによる行動制限、社会生活への支障、希死念慮の存在など、外見からは分かりにくい精神症状についても丁寧に整理し、診断書との整合性を意識しながら請求書類を作成しました。
結果
申請の結果、うつ病による障害厚生年金3級が認定され、年間623,800円の受給が決定しました。
長時間労働や過酷な職場環境の中で無理を重ねた結果、心身ともに限界に達していたケースでしたが、就労状況や日常生活への具体的な支障を丁寧に整理したことで、障害状態が適切に認められる結果につながりました。
現在も治療継続中ではありますが、経済的な不安が軽減されたことで、まずは治療と生活の立て直しに専念できる環境を整えることができました。
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著者

- 社会保険労務士
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はじめまして。「東京新宿・渋谷障害年金プラザ」を運営する横堀健社会保険労務士事務所の横堀健です。
障害年金は、身体障害だけでなく、知的障害や精神疾患、ガン、脳血管疾患、心疾患、糖尿病などにより生活や仕事に支障がある方を対象とした公的年金制度です。しかし、認知度が低く、受給資格があるのに請求していない方が多くいらっしゃいます。さらに、手続きが複雑なため、途中で諦めてしまう方も少なくありません。
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