自己免疫性辺縁系脳炎と脊髄損傷で障害厚生年金1級に認定|年間約220万円の受給が決定した事例
相談者
性別:男性
年齢層:40代
職業:会社員
傷病名:自己免疫性辺縁系脳炎、脊髄損傷(両下肢完全麻痺・高次脳機能障害)
決定した年金の種類と等級:障害厚生年金1級
年間受給額:約220万円(遡及支給あり)
相談時の状況
相談者は令和6年2月下旬頃から高熱が10日ほど続き、体調が急激に悪化しました。令和6年3月4日に医療機関を受診した後、同年3月9日未明に痙攣発作と全身の硬直が出現し、近くの病院へ緊急搬送されました。
搬送後は自己免疫性辺縁系脳炎による重篤な状態となり、自律呼吸が停止したため人工呼吸器管理となりICUへ入室しました。けいれん重積や脳炎症状が続く中で、ステロイドパルス療法、免疫グロブリン療法(IVIg)、血漿交換療法、免疫抑制治療などの高度医療が行われました。さらに呼吸循環不全が悪化したため、ECMO(体外式膜型人工肺)による全身管理も行われるなど、非常に危険な状態が続きました。
長期の人工呼吸器管理が必要となったため気管切開が行われ、嚥下障害により胃ろうを造設して栄養管理が行われました。肺炎や感染症、腎機能障害などさまざまな合併症と闘いながら、約100日間にわたりICU・HCUでの集中治療が続きました。
その後、徐々に覚醒し意思疎通が可能となりましたが、脳と脊髄の障害により両下肢の完全麻痺が残存しました。複数の医療機関へ転院しながら長期のリハビリテーションを行いましたが、歩行機能の回復は難しく、最終的に症状固定と判断されました。
現在は車椅子生活となり、両下肢は随意運動ができない完全麻痺の状態です。立位保持や歩行は不可能で、排尿・排便は導尿やオムツによる管理が必要となっています。食事は胃ろうからの栄養注入で行い、入浴や更衣、移乗など日常生活の多くの場面で家族の介助を必要としています。また、高次脳機能障害による記憶障害や注意力低下もあり、発症前に行っていた会社員としての就労は困難な状況となりました。
このような状況の中で、障害年金の申請についてはご本人が対応することが難しく、お父様が中心となり当事務所へご相談いただきました。
相談から請求までのサポート
本件は発症直後から重篤な状態となり、長期間の集中治療と複数の医療機関への転院を繰り返していたため、医療経過が非常に複雑なケースでした。また、ご本人は高次脳機能障害の影響により発症当時の記憶が曖昧な部分も多く、病状の経過を整理すること自体が難しい状況でした。
そのため、障害年金の申請手続きは主にお父様と一緒に進めていく形となりました。発症当時の状況や治療内容を確認するため、入院していた医療機関の記録や資料を整理しながら、初診日の証明を取得し、複雑な医療経過を時系列で整理しました。
また、自己免疫性辺縁系脳炎という比較的珍しい疾患であり、脳炎と脊髄障害、高次脳機能障害が複合しているケースであったため、障害の状態を正確に伝えることが重要でした。診断書の作成にあたっては、両下肢の完全麻痺、排尿・排便障害、胃ろうによる栄養管理、日常生活において常時介助が必要である状況などが適切に反映されるよう医療機関と連携しながら内容を確認しました。
さらに「病歴・就労状況等申立書」では、発症からICUでの集中治療、長期にわたるリハビリテーション、現在の生活状況までの経過を丁寧に整理し、日常生活の実態が審査機関に正確に伝わるよう作成しました。
申請を進める中で、常に息子さんの回復と生活を支えようとされるお父様の献身的な姿が非常に印象的で、私たちもその思いに応えたいという気持ちでサポートを行いました。
結果
申請の結果、自己免疫性辺縁系脳炎および脊髄損傷による重度の障害が認められ、障害厚生年金1級が認定されました。年間の受給額は約220万円となり、さらに一部期間については遡及して支給される結果となりました。
現在も車椅子生活が続き、日常生活の多くの場面でご家族の支援が必要な状態ですが、障害年金が認められたことで、今後の治療や生活を支える経済的な基盤を確保することができました。
ご家族からは、「全く健康であった息子が突然原因不明の重病に襲われ、長期の入院とリハビリが続き将来の生活に不安があったが、障害年金が認められたことで安心して生活を考えられるようになった。長期間のサポートで心身ともに疲れていたので、サポートしてくださり大変助かった。」とのお言葉をいただいています。
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著者

- 社会保険労務士
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はじめまして。「東京新宿・渋谷障害年金プラザ」を運営する横堀健社会保険労務士事務所の横堀健です。
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