慢性腎臓病で障害厚生年金2級を受給、5年遡及で総額約1120万円が決定した事例
相談者
性別:男性
年齢層:60代
職業:会社員
傷病名:慢性腎臓病、心臓疾患
決定した年金の種類と等級:障害厚生年金2級(慢性腎臓病)
受給額:年間約205万円
遡及認定:5年遡及認定
総受給額:約1120万円
相談者:奥様・息子様が来所(ご本人は入院中)
相談時の状況
相談者様は平成27年頃に慢性腎臓病を発症し、その後平成29年にシャント手術を受け、人工透析を開始されました。以降は週3回の透析治療を受けながら、会社から配慮を受けて勤務を継続されていました。
しかし、その後新たに心臓疾患を発症し、後遺症によって身体を自由に動かすことが難しくなり、最終的には寝たきりの状態となってしまいました。仕事の継続も困難となり、退職を余儀なくされました。
ご本人が一家の大黒柱であったため、突然の病状悪化によって、ご家族には大きな不安がのしかかりました。奥様ご自身も持病を抱えておられ、自宅介護には限界があり、施設入所を検討せざるを得ない状況でした。介護負担や医療費、施設入所費用、今後の生活費など、経済的・精神的な不安を抱えた中で、障害年金の申請をご希望されました。
また、慢性腎臓病と心臓疾患の両方について障害年金申請を進めたいとのご相談であり、非常に複雑なケースでした。
相談から請求までのサポート
本件で最も大きな課題となったのは、慢性腎臓病の初診日の特定でした。発病から長期間が経過しており、ご本人も入院中で記憶が曖昧な状態だったため、当時の通院歴を丁寧に整理しながら、初診医療機関の特定を進めました。
さらに、認定日時点での証明の裏付け資料として、同一世帯であったことを示す資料や、奥様の収入状況に関する書類、最終的には戸籍の附票まで取得する必要がありました。ご家族と何度も打ち合わせを重ね、過去の状況を一つひとつ確認しながら必要書類を揃えていきました。
診断書作成においては、透析治療の状況や就労時の配慮内容、心臓疾患発症後の身体状況について、実態が正確に伝わるよう医療機関へ丁寧に説明を行いました。ご本人が不在の状況であったため、奥様と一緒に病院へ同行し、診断書の依頼や修正のお願いを行うなど、継続的にサポートしました。
また、本件は年金機構から3回の返戻があり、その都度追加資料の提出や内容整理が必要となりました。相談から受給決定まで約1年を要した非常に難易度の高い案件でしたが、ご家族と密に連携を取りながら粘り強く対応を続けました。
結果
申請の結果、慢性腎臓病による障害厚生年金2級が認定され、年間約205万円の受給が決定しました。さらに、5年の遡及認定も認められ、総額約1120万円の受給につながりました。なお、心臓疾患については現在も審査継続中です。
奥様は、これまで複数の社労士事務所へ相談される中で、最終的に当事務所を選んでくださいました。長期間にわたる申請手続きの中で、「先生方やスタッフの皆さんが家族のために真剣に向き合ってくれた」とのお言葉をいただき、「依頼して本当に良かった」と大変喜んでいただけました。
ご家族にとって大きな支えとなる結果につながり、私たちとしても非常に印象深い受給事例となりました。
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著者

- 社会保険労務士
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はじめまして。「東京新宿・渋谷障害年金プラザ」を運営する横堀健社会保険労務士事務所の横堀健です。
障害年金は、身体障害だけでなく、知的障害や精神疾患、ガン、脳血管疾患、心疾患、糖尿病などにより生活や仕事に支障がある方を対象とした公的年金制度です。しかし、認知度が低く、受給資格があるのに請求していない方が多くいらっしゃいます。さらに、手続きが複雑なため、途中で諦めてしまう方も少なくありません。
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