双極性障害で障害厚生年金2級を取得、年間約204万円の受給に成功したケース

相談者

性別:女性

年齢層:50代

職業:元会社員(退職後マイクロ法人を設立)

傷病名:双極性障害

決定した年金の種類と等級:障害厚生年金2級(事後重症請求)

年間受給額:約204万円

相談時の状況

相談者様は、新卒から32年間勤務されていた企業を2024年8月に退職されました。退職の背景には、双極性障害による体調悪化がありました。その後、2024年10月にご自身でマイクロ法人を設立されましたが、病状の影響で業務を行うことができず、実質的な収入はゼロの状況でした。

障害年金の申請を考え、他の社労士にも相談されたものの、マイクロ法人の存在が障害年金申請に不利になるとの理由から「法人をたたんだ方がいい」と助言され、困惑されていました。そんな中で、当事務所にご相談いただきました。

相談当初からご本人様は非常におつらい状態にありましたが、さらに申請準備の途中にはお母様が倒れられ、手術・リハビリ・介護、ご主人のうつ病の発覚、愛猫とのお別れ、もう一匹の猫の体調不良など、精神的にも身体的にも非常に過酷な状況が重なりました。そのような中でも、ご本人様は申請に向けて最後まで諦めることなく努力を続けておられました。

相談から請求までのサポート

まず初診日が2015年と古く、当該医療機関に「受診状況等証明書」の作成を依頼しましたが、主治医が記載を渋り、証明書取得は困難を極めました。何度も粘り強く説明を重ねることで、ご本人様の強い思いと努力も伝わり、最終的には医師が応じて証明書を記載してくれました。

マイクロ法人設立後であっても「役員報酬がゼロで、実質的な労働の実態もなく、就労できていない状態である」ことを丁寧に立証する必要がありました。そのため、法人の登記事項証明書、役員報酬が支払われていないことの証明、税務書類など複数の補足資料を整え、審査側に状況を正確に理解してもらえるよう工夫して申請書類を作成しました。

また、病歴・就労状況等申立書では、ご本人様がこれまで経験された困難や症状の経過、現在の生活状況などを丁寧に記載。配偶者の精神疾患の発症や家族の介護、ペットとの別れなど、生活環境の変化がご本人様の症状に与えた影響についても、正確かつ丁寧に表現するよう努めました。

結果

申請の結果、双極性障害により障害厚生年金2級が認定され、年間約204万円の受給が決定しました。事後重症による請求であったため、認定日以降の年金が支給される形となりました。

大変な状況下でも諦めずに努力を続けたご本人様の姿勢が、この結果につながったといえるでしょう。現在は、経済的な支援を得られたことで、少しずつ心身の安定を取り戻しながら、生活を再建されつつあります。

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著者

横堀 健
横堀 健社会保険労務士
はじめまして。「東京新宿・渋谷障害年金プラザ」を運営する横堀健社会保険労務士事務所の横堀健です。
障害年金は、身体障害だけでなく、知的障害や精神疾患、ガン、脳血管疾患、心疾患、糖尿病などにより生活や仕事に支障がある方を対象とした公的年金制度です。しかし、認知度が低く、受給資格があるのに請求していない方が多くいらっしゃいます。さらに、手続きが複雑なため、途中で諦めてしまう方も少なくありません。
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