統合失調症で障害基礎年金2級を受給、5年遡及で423万円の受給に成功したケース
相談者
性別:女性
年齢層:30代
職業:無職(就労困難)
傷病名:統合失調症
決定した年金の種類と等級:障害基礎年金2級(20歳前傷病)
年間受給額:831,700円(初回支給は5年遡及)
遡及受給額:約4,237,000円
相談時の状況
相談者は幼少期に父親からの身体的・性的虐待を受けていた過去があり、その影響からか、小学生の頃には「声が出せない子」として認識され、不登校の状態が続いていました。中学に入ってからも状況は改善せず、途中からスクールカウンセラーの紹介で心療内科を受診したのが初診日(14〜15歳頃)となりました。
高校受験はできず、通信制高校に一時通学したものの、半年で中退。その後、何度かアルバイトに挑戦するも、被害妄想や人間関係のトラブルにより継続が困難でした。社会性に乏しいことを指摘され、いじめにも遭い、自尊心を大きく損なう経験をしてきました。
これまで何度かお母様が障害年金の申請を試みたものの、制度の複雑さに戸惑い、途中で断念。その後、「やはり年金の申請をきちんとしたい」という思いから、今回当事務所へご相談に来られました。
相談から請求までのサポート
幸い、現在の主治医に対する信頼感とお母様の強力なサポートがあり、診断書の作成は比較的スムーズに進行しました。ただし、ご本人は症状の影響により会話が困難な場面も多く、生活状況のヒアリングは主にお母様を通じて丁寧に行いました。
20歳前傷病であることから、初診日の証明と経過の整理が非常に重要となりました。中学校時代の初診医療機関、そしてその後の通院歴、就労歴の確認など、断続的な情報を丁寧に整理し、「病歴・就労状況等申立書」にて一貫したストーリーを作成しました。また、障害の程度や日常生活能力の低下を的確に示すため、医師に補足資料を添えて記載を依頼しました。
さらに、20歳到達時の状態からの5年間の遡及請求も行うにあたり、過去の状況を裏付ける情報をしっかりと準備し、スムーズな審査が受けられるよう工夫しました。
結果
申請の結果、障害基礎年金2級が認定され、過去5年分の遡及支給額として約4,237,000円が支給されました。
お母様からは「何度も自分たちで申請しようとしては、難しすぎて途中であきらめていた。もっと早く専門家に依頼していればよかった」とのお声をいただきました。経済的な補償が得られたことで、今後の生活への不安が少し軽減され、ご家族ともども安心されたご様子でした。
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著者

- 社会保険労務士
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はじめまして。「東京新宿・渋谷障害年金プラザ」を運営する横堀健社会保険労務士事務所の横堀健です。
障害年金は、身体障害だけでなく、知的障害や精神疾患、ガン、脳血管疾患、心疾患、糖尿病などにより生活や仕事に支障がある方を対象とした公的年金制度です。しかし、認知度が低く、受給資格があるのに請求していない方が多くいらっしゃいます。さらに、手続きが複雑なため、途中で諦めてしまう方も少なくありません。
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