うつ病で障害基礎年金2級を取得、年間816,000円の受給が決定したケース

相談者

性別:女性
年齢層:20歳
職業:無職(過去にアルバイト歴・専門学校中退あり)
傷病名:うつ病(併存するADHD傾向)
決定した年金の種類と等級:障害基礎年金2級
年間受給額:816,000円

相談時の状況

相談者は幼少期から情緒のコントロールに困難があり、対人関係でのトラブルから小学校高学年には保健室登校となり、以降も不登校や通院を繰り返す生活を送っていました。中学生の頃には精神科を受診し、ADHD傾向と診断。思春期以降、希死念慮や自傷行為が頻発し、高校も通信制に変更するなど配慮を受けながら生活されていました。
成人後は自立を目指し歯科衛生士専門学校(夜間)に入学されましたが、対人トラブルから中退。その後の一人暮らしでは精神状態が急激に悪化し、飛び降り衝動によって自ら警察へ通報。措置入院となり、長期入院ののち母親との同居生活に戻られました。
生活全般に著しい支障が見られ、週1回の入浴も困難、洗顔や歯磨きもできず、着替えも億劫な状態。金銭管理ができず、ローンや衝動買いの支払いは母が代行。通院は付き添いが必須で、薬の管理も自分では困難でした。身の回りのことができないことから、日常生活には常時の援助が必要な状況でした。

相談から請求までのサポート

当事務所にご相談いただいたのは、ちょうど20歳の誕生から半年過ぎた辺りでした。初診日は中学2年生・13歳のときであり、20歳前傷病としての認定日請求となることを確認。診断書の依頼時には、病歴が長く症状も多岐にわたるため、医師に対して生活全般の支障の詳細(例:清潔保持の困難、金銭管理不能、通院の困難さなど)を具体的に記載してもらうよう工夫しました。
また、「病歴・就労状況等申立書」においては、不登校の経緯、一人暮らし中のリスク行動、措置入院の経緯、日常生活における家族の支援内容などを丁寧に記載。精神障害における2級該当のポイントを押さえて、審査機関に訴求力のある資料作成を心がけました。

結果

申請の結果、20歳の認定日による障害基礎年金2級が認められ、年間816,000円の受給が決定しました。長期的な療養生活を支える経済的基盤が確保されたことで、相談者とご家族にとって大きな安心材料となっています。
現在も引き続き、通院治療とご家族の支援を受けながら、少しずつ安定した生活を目指して療養に取り組まれています。

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著者

横堀 健
横堀 健社会保険労務士
はじめまして。「東京新宿・渋谷障害年金プラザ」を運営する横堀健社会保険労務士事務所の横堀健です。
障害年金は、身体障害だけでなく、知的障害や精神疾患、ガン、脳血管疾患、心疾患、糖尿病などにより生活や仕事に支障がある方を対象とした公的年金制度です。しかし、認知度が低く、受給資格があるのに請求していない方が多くいらっしゃいます。さらに、手続きが複雑なため、途中で諦めてしまう方も少なくありません。
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